耳元でのささやき
お昼寝をしていた
いつも 仰向けに寝るのは苦手で
横向きなことが多いけど
自分の体に 腕がかかっている
自分の体に 重みのある物がのっているのが
やけに苦しくて
仰向けになって
大の字のように
体の重さを全部 布団にあずけているのが
とても楽に感じた
桜をみた
みえないけど
雪のような 粒子を感じた
花びらが透けるほど
まぶしい 光の中で
桜が 咲いているのをみた
みえないコト
みえないモノ
みえないセカイ
私は みえないコトについて しりたいのに
ぶっとんでいて
私の中に 繋がっていかない
だから
今はその“本”を
閉じるしかできない
思うんだ
あなたは私と出逢うために
元いた所から降りてきたのかなって
私に合わせたのかなって
私はとても低い所にいたから
それはあなたを苦しめてしまっただろうか
だから今まで
あなたも何も知らずにいてくれたのかなって
私は知りたいと思ってるよ
これから一緒に知っていくのかな
ウィンドチャイムのような
一直線に とんでいく音
神楽鈴のような
シャンとした音
さえずり
せせらぎ
すべて
耳元での ささやき
ボクもききたい
声を きいてみたい
なんて いっているんだろ
ボクに ささやいて
木の シルエット
金縁に 輝いて
向こう側には
なにがあるの
白い部屋で、お茶をしたいんだ。